半年で事業が加速——常岡さんが語る、edgeの伴走型支援の力

今回は、edge2023プレイヤーであり、現在も様々な形でedgeの取り組みにご協力いただいている常岡さんにお話しを聞きました!

まずは自己紹介と、どんな活動をされているのか教えていただけますか?

常岡さん
はい。私はLD(学習障害)とADHDがあり、文字の読み書きが難しかったり、感覚過敏があったりします。レデソンでは、そうした「見えづらい困りごと」を持つ当事者の視点を活かし、企業と一緒に製品やサービスを改善しています。目的は、一人でも多くの人が過ごしやすい社会をつくることです。


事業内容は社会的にも意義が大きいですが、ビジネスとして形にするのは難しかったのでは?

常岡さん
ええ、最初はとても苦労しました。特に2年前までは、「発達障害や感覚過敏の当事者視点」を企業がビジネスとして評価し、お金を払う文化はほとんどありませんでした。そんな時に出会ったのが、ソーシャルビジネスプランコンペ edgeです。


edgeに参加しようと思ったきっかけは何ですか?

常岡さん
ちょうどビジネスモデルが見え始めたけれど、どう形にするか悩んでいたタイミングでした。edgeは、社会課題解決型のビジネスを本気で支援してくれるプログラムで、単なるコンペではなく半年間、専門メンターが伴走してくれるんです。これは珍しい仕組みだと思いました。


edgeに参加して、どんな変化がありましたか?

常岡さん
まず、「なぜ企業と協働するのか」という事業の原点を深く掘り下げられました。edgeでは、メンターが現場に来て、事業の実態や課題を直接見てくれるんです。その上で、厳しいけれど本質的なフィードバックをくれました。例えば、「B to Bに逃げてるんじゃないか?」とか・・・笑 その過程で、私たちの事業を「声を聞く・知る・気づく」「共に考える・ともに作る」「必要とする人に伝える・届ける」という3つの軸に整理でき、事業の強みが明確になりました。


成果はどのように表れましたか?

常岡さん
終了後は、企業からの依頼が増え、売上も伸びました。特に、大手文具メーカーとの協働や堺市役所での研修など、edgeで整理した事業の軸があったからこそ取れた案件が多いです。
edgeは「アイデアを実現に変える場」ですが、それ以上に「事業を加速させる場」だと感じています。


edgeに参加していなかったら、今のレデソンはどうなっていたと思いますか?

常岡さん
おそらく、まだ試行錯誤していたと思います。edgeでの半年間は、事業の土台づくりに集中できた貴重な時間でした。メンターとの対話、他の参加者との交流、発表の場でのフィードバック——その全てが、今のレデソンの成長につながっています。


最後に、参加を迷っている方へメッセージをお願いします。

常岡さん
edgeは、単なるビジネスコンペでも、セミナーでもありません。本気で社会を変えたいと思っている人にとって、これ以上ない実践の場です。事業化を目指している人も、すでに始めているけど伸び悩んでいる人も、ぜひ飛び込んでほしいです。半年後、きっと「参加してよかった」と心から思えるはずです。